橋弁慶記事(公開前)

■シテ出演を重ねてきて...


-五雲会のシテご出演も4回目となりました 加えて、今年は地方でもシテを勤められました
 ご自身で変化を感じていらっしゃいますか?


昔よりはマシになったかとは。  どう舞うか、謡うかで苦労することが、前よりかは少なくなった気はします

-シテをお勤めになる際に心掛けておられることはありますか?


  自然に淀みなく動けるよう、稽古の「量」にはこだわります  緊張感は自ずと湧いて出てくるので、後は普段通り過ごします


-これまでシテご出演に臨まれる際、先輩の舞台を参考にされたり、書籍にあたられたりと、諸準備をなさってこられましたが、今回「橋弁慶」のためになさったことはありますか


  特別何かをしたわけではないですが、父や乾之助先生の橋弁慶の映像、音声は調べました  あとは身体を大きく見せたいので、少し肥った程度です


■能「橋弁慶」について


-能「橋弁慶」のご印象をお聞かせください


 童話や童謡などでも、牛若丸と武蔵坊弁慶の五條の大橋での決闘として、広く認知されている物語です  義経を主人公とした『義経記』をもとに、千本の刀を集めようと通行人を襲う弁慶を、幼少の牛若丸が成敗し家来にする、というのが一般に知られた筋書きですが、能「橋弁慶」では、武蔵坊弁慶をシテとし、悪行を働く牛若丸を弁慶が「化生のものを平らげん」と赴き出る、という反対の構成となっています  『義経記』より、『御伽草子』の「橋弁慶」などに依拠した筋書きです  敢えて弁慶を悪役としなかったのは、忠臣の手本である弁慶への時代的な配慮もあるかもしれません


 能のなかでシテが弁慶を演じるのは、『安宅』とこの『橋弁慶』のみですが、謡の文句にも、真っ当な武士でも僧でもない、独特な雰囲気を出そうという意趣が感じられます  あくまで子方扮する牛若丸の可憐な立ち回りが主眼ですが、確固とした弁慶像を描き出さなければ、それを引き立たせられません

-見どころをお聞かせください


 シテと子方の斬り組みです  「蝶鳥のごとく」飛び回る牛若丸と、怒りのまま長刀を振り回す弁慶との一騎打ちは、目を離す間もありません


-謡の聞かせどころはどこですか


 弁慶の謡の位でしょうか  落ち着いていて重厚な前シテのなかにも、血気盛んな若武者、もしくは凶暴な悪僧の片鱗がなければいけません  後シテは、川風吹く京の静かで不気味な情景まで表現したいです  個人的には、地謡の初動、二の動の謡い分けなど、難しいように思えます


■情動の変化と長刀の技


-ご自身が思われる、ここは見逃してほしくないという箇所、謡などを教えてください


 現在物のなかでも、気持ちの変化が激しい曲です。仇討ち物と違い、一貫した情念はありません  只々「聞き逃げしては敵うまじ」と戦いに赴き、長刀を担いで橋掛かりを練り歩く。女装した牛若丸にちょっかいを出されて怒髪天を衝き、猛牛のように戦いますが最後には膝を屈して主従の契りを結ぶ……  そう言った情動の変化一つ一つが面白いと思います  また、子方の活躍著しい曲ですので、厳しい研鑽の成果を見守っていただきたいです

-「橋弁慶」は人気の演目で、観客の皆さんの目も肥えていることと思います
 どんなところに注力されて、お勤めになられますか


 子方と型を合わせなければいけませんが、全力で命を懸けて戦っているように見せなければ意味がありません  気迫が第一、そのなかにも長刀の技が光るよう、舞いたいです


■皆様へメッセージ


-ご自身の独自色(工夫)を出して演じようと考えておられますか?


 研究と吟味の末、自分なりの工夫をする場合もあります  大方は、敢えて半身にしたり、少し視線を変えるといった、ほんの些細なところです  謡に関しては、間の取り方や調子などでしょうか


-今後の目標、皆様にお伝えしたいことなどありましたら、お聞かせください


 今後も一個一個の舞台に全力を傾注して参ります。ご覧にいらして下されば光栄です

※お知らせ

お稽古に興味をお持ちの方、ご質問がおありの方、お気軽にお問い合わせください

こちらまで kenro.azisainokai@gmail.com

まずはご連絡ください

※撮影はすべて杉並能楽堂で行いました

サイト更新情報

※皆さん是非お誘いあわせの上ご高覧下さいます様お願い申し上げます

11月10日(土)

紫雲会 秋の会

午後1時開始 於 杉並能楽堂

※トップページに番組のご案内ございます

●11/5・・・11月11日(日)6:00~NHK FM「能楽鑑賞」雄資師が出演致します(「龍田」「半蔀」)

●11/1・・・11月11日(日)月並能の前に行われる能+1雄資師が出演致します トップページに案内を掲載しました

●11/1・・・平成30年11月、12月の出演予定(雄資師)を掲載しました

●10/13・・・10月20日(土)五雲会賢郎師シテ出演する「橋弁慶」について「賢郎の扉」にインタビューを掲載致しました→コチラ

●10/9・・・平成30年10月度五雲会賢郎師シテ出演致します トップページにタイトルを貼りました

●9/1・・・9月9日(日)午後2時始 宝生流九月月並能「飛雲」のインタビューを掲載しました→コチラ

※是非、お読みくださって観劇のご参考になさって下さい

●9/1・・・平成30年10月の出演予定(賢郎師)を掲載しました

●9/1・・・平成30年9月、10月の出演予定(雄資師)を掲載しました

●8/10・・・平成30年7月(追記)、8月、9月(月並能のみ)の出演予定(雄資師)を掲載しました

●6/30・・・7月7日(土)午後1時始 国立能楽堂七月普及公演「山姥」のインタビューを掲載しました→コチラ

※是非、お読みくださって観劇のご参考になさって下さい

●5/29・・・平成30年6月の出演予定(雄資師)を追掲載しました

※6月は、シテ1番、地頭4番、講師・講演2回、地謡1番と、盛り沢山過ぎる予定となっております。どうぞご高覧下さいますよう、お願い申し上げます。

●5/28・・・平成30年5月、6月(一部)の出演予定(雄資師)を掲載しました

※久しぶりの更新、誠に申し訳ございません。既に終了しているものもあり、大変失礼しております。

 6月は出演が数多くございます。近日中に全公演をご案内いたします。

●3/16・・・3月25日(日)正午始 春の別会能のシテ出演「景清」のあらすじと鑑賞の手引き(見どころ)を掲載しました→コチラ

※是非、お読みくださって観劇のご参考になさって下さい

●3/16・・・平成30年4月の出演予定(雄資師)を掲載しました

●2/17・・・3月25日(日)正午始 春の別会能のシテ出演「景清」に寄せたインタビュー[雄資の部屋]に掲載しました

●2/12・・・平成30年3月25日(日)春の別会能「景清」宜しくお願い申し上げます。トップページにタイトル掲載しました。

※特集記事近日公開

●2/11・・・平成30年2月、3月の出演予定(雄資師)を掲載しました

●1/1・・・新春ご挨拶を掲載しました

本年も変わらず本ウェブサイトをご愛顧くださいますようお願い申し上げます

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