テストページ

トップページに使用するタイトルです

下の2パターンのどちらがよろしいでしょうか


パターン1

謹んで新春のお慶びを申し上げます


2015年は、賢郎が初シテを迎える年でありますし、私自身も東京と地方と演能が相当数ありますので、健康に留意して良い舞台をお見せできます様、精進したいと思っております。


本年はまた、父の十三回忌の年にあたりますので、五月の大会は追善の意味も含めまして地方の方々にも多数出演して頂く予定でおります。


思い返しますと、父の死後よりこれまで、がむしゃらに日々を過ごしてきたような感がございます。
父を亡くした当時は、分不相応な父の代役などを務めてかなりのストレスを感じたものでしたが、近年そういった重圧等に幾分か苦しまずに済むような年齢に差し掛かってきたと感じるようになりました。


どんな曲、どんな舞台でも、それ相応の緊張感、圧迫感があるのですが、それに押し潰される様なことなくビクともしないくらいの、不断の心構えを益々養っていこうと思います。

皆様におかれましては、健康に留意されまして益々稽古に励み芸道をお楽しみください。
今年一年のご多幸と、紫雲会の弥栄を心よりお祈り申し上げます。



明けましておめでとうございます。


本年は、四月に初シテで「吉野静」を務めます。
まずはそれに向けて稽古に専念したいと思っております。
当然のことながら、普段の稽古と両立させまして、なお一層芸道に励みたいと思います。


「吉野静」についてですが、この曲は舞尽くしの曲だと思いますし、女性の役なので如何に綺麗に舞うかを課題に、体を一から作り直すことなども考えて取り組んでみようと思っております。


皆様におかれましては、今年もご健康で良き一年となります様、心よりお祈り申し上げます。



● 5月16日(土) 五雲会 「加茂物狂」 於 宝生能楽堂

 

● 6月23日(火) 平成27年度能楽鑑賞教室公演 「船弁慶」 於 国立能楽堂

http://www.ntj.jac.go.jp/kansyoukyousitu/nou.html

http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/ticket/kansyoukyousitu/nou/2014/pct_20141113_02.jpg


● 9月13日(日) 月並能 「花筐」 於 宝生能楽堂


● 9月25日(金) 十五夜能 「小督」 於 豊田市能楽堂

http://www.t-cn.gr.jp/index_n/


●11月23日(日) 「清経」 於 高岡文化ホール ※賢郎師 ツレ出演


[ツレ出演]

●10月25日(日) 秋の別会能 「正尊」 (シテ 武田孝史) 於 宝生能楽堂



パターン2

●能「野宮」の概要を教えてください

本三番目物(鬘物)の中でも別格と言われる曲です。
晩秋の嵯峨野、野宮の旧跡を訪れた旅僧の前に榊を持った女が現れ、光源氏が六条御息所の元を訪れた往時を偲び、自分こそが御息所の亡霊と告げ、黒木の鳥居の陰に姿を消します。
僧が回向をすると御息所の亡霊が牛車に乗っている態で現れ、源氏との悲痛な別れの原因となった車争いの無念を語り、妄執からの救済を訴え万感の思いを込めて舞います。
●「野宮」が鬘物の中でも大曲と言われる所以はどういったところでしょうか

世阿弥作の井筒も傑作であるのですが、その恋情の複雑さの差もあり、曲の構成は断然野宮が上等、執心と解脱の境を彷徨う貴婦人の想いを表現するには相当の芸力が必要です。
序ノ舞に続けて破ノ舞が組み込まれているのも特別です。これによって野宮は狂女の側面を持つことになります。
●この曲を演じるとき、御息所の心情をどのように自分の中に取り込んでおられますか?

皇太子妃であった御息所が早くに夫を失い、若き源氏に出会いますが報われる恋愛ではありません。
さらに車争いの屈辱は御息所の決定的な敗北となり、斎宮となる娘に付き添い都を離れますが、この激烈な恋情の執心は終に癒される事無くこの世を去ります。
こういった物語の背景は当然ながら理解をしていないといけません。そして鎮魂されたい願いを自分に取り込まなければなりません。

●同じ六条の御息所を扱った作品でも、「葵上」が動だとすれば、「野宮」は静である印象です
 同じ人物の演じ分けに苦労された点などはありますでしょうか

演じ分けに苦労は有りません。それ程この二曲は異なります。葵上では恨みから生霊となります。この時はまだ源氏の愛を取り戻したい願いもある。野宮は彷徨う亡霊です。源氏物語では御息所は死霊となって源氏の妻たちにまたもや憑りつきますが、能では木枯らし吹く森の野宮の寂しさそのままに、御息所の荒涼とした心の風景を静かに、しかし御息所の想いは実はかなり強く描いていきます。

●「葵上」が鬼女(生霊)となる最期と対照的に、「野宮」の最期は物悲しく美しいと思うのですが、その静なる美しさの中で、舞台に緊張感を生み出すために意識されていることはありますか

姿は美しくないといけませんが、野宮は御息所が執心の苦界から解脱して救われるかが主題です。
終始緊張していないといけません。

●他の源氏物語を題材にした能(「葵上」「須磨源氏」など)と比べて、演じる難しさや魅力はどこにありますか?

それぞれに趣きも違いますし演じ方も違いますが、源氏物語を題材にした曲の中で野宮は最高傑作です。曲の構成、舞事、謡、全てが別格です。この能が上手く上演出来たら、その感動も一際と思います。

●謡の聞かせどころを教えてくださ

草葉に荒れた野宮の有様を謡う初同(最初の地謡)、娘に付き添い嵯峨へ向かう道行を謡うクセの後半、それぞれに美しい詞章と共に秋の寂寥を表現します。そして車争いを表す激しい場面から舞を挟んで最後の鳥居をめぐるクライマックス、火宅留と呼ばれる特殊な終わり方も聞きどころです。

●地謡や囃子との呼吸合わせで「野宮」ならではの難しさはありますか?

これはどの曲でも同じですが、全てのパートの気持ちが合わなければ良いものは作れません。
これだけの難曲ですから終始難しいです。

●一番の見どころはどの部分でしょうか

煩悩の世界と解脱の世界を隔てているのが黒木の鳥居です。
これを踏み越えようと足を踏み出す型があります。なかなか形にし難く厄介な型です。
しかし野宮を象徴する型といえます。最後の最後にこの見せ場が来ます。

●観客の皆様にメッセージをお願いいたします

仕舞や舞囃子でも多く上演の機会がある人気曲ですが、難解な大曲です。
40代のかなり若い時に舞いましたが、何もわかっていなかったと悔恨しています。
単なる王朝絵巻でない、死んで尚妄執に捕らわれる一人の貴婦人の心象を描ければと考えています。

関連リンク

公益社団法人宝生会
公益社団法人能楽協会

サイト更新情報

雄資師12月20日(土)して出演「野宮」インタビューを「雄資の部屋」に掲載しております 是非ご一読ください!!
雄資師10月、11月の予定を掲載しております
賢郎師シテ出演 宝生能楽堂3月定期公演 『須磨源氏』のインタビュー賢郎の扉に掲載しました(トップページバナークリックでもご覧頂けます)
宝生能楽堂
http://www.hosho.or.jp/
〒113-0033
東京都文京区本郷1-5-9
TEL: 03-3811-4843

【電車】
JR 水道橋駅 東口 徒歩3分
都営三田線 水道橋駅 A1出口 徒歩1分
↓ クリックすると拡大します

問い合わせ

公演について

【宝生会】
http://www.hosho.or.jp/
電話 : 03-3811-4843 
FAX : 03-3811-4591
住所 : 〒113-0033
    東京都文京区本郷1-5-9

↓お稽古に興味がある方

下記よりメールで
お問い合わせ下さい

Powered by Flips
編 集